甦った脳髄　草野唯雄

角川文庫　昭和59年　初版　カバー付

カバー全体に少々シミ、ヤケ、スリキズあり



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＊＊＊＊収録作品＊＊＊＊

「復顔」

「根絶やし」

「死霊の家」

「甦った脳髄」

「死の家の插話」

「闇の怨霊祓い」

「呪いの幽体」

「皮を剥ぐ」

「闇の中の柩」



Ｔ大不破研究所で行われた実験は極秘にされていた。先天的に智能発育が遅れていた14歳の男の子に、急逝したある天才教授の〝脳汁〟を皮下注射して、その推移を追っていた。これは、10年にもわたって積み上げてきた不破博士の研究成果を、文字どおり人体実験したものだった。4、5歳時の知能しか持たなかった男の子に、半月ほど経ったころ、言語の発達・判断力の増加など、明らかに変化が見られはじめた。１ヶ月ほど経過すると「女の人のあそこが見たい…」と、異常な性徴候を示しはじめた！　研究室内部で起こった陰湿な事件を描いた表題作ほか、傑作８篇収録。（惹句より）