ピカソ展
EXPOSITION PABLO PICASSO
1985JAPON

ごあいさつ

1973年4月に91歳でピカソが亡くなってから,早くも15年に近い歳月が流れました。
この間に、この巨匠の残した私的·芸術的な超大なものをめぐって多くのことが発生したことは、記憶に新しいところです。
そのなかで、とくに話題となったのは、アトリエに遺された多数の作品の配分間題でした。いろいろな経緯の後、6人の遺産相続人にそれぞれ配分された各種の作品は、その後,一部が公開されて、今更ながらピカソの知られざる面がいかに多いかを人々に示しました。
このたび、ここにご紹介する長女マヤ·ピカソのコレクションは、先年公開された以外の未知の作品群で、絵画と素描の 89 点からなり、青年期から晩年に及ぶ各時期を網羅し、幾多の傑作と重要な作品をふくんでいます。娘マヤがその母マリーテレーズから受けついだという背景がなければとうてい見られない、珍しく愛らしい作品もまじっています。
母と娘の2人が共にピカソから贈られた愛の遺産とも言うべき無類のコレクションです。
ピカソ芸術の奥楽い魅力を探るのに絶好の展示であると信じます。
本展の実現に対して快くご協力くださったマヤ·ルイス-ピカソ·ヴィドマイヤー夫人。並びに関係官庁と各位に心から感謝いたします。

ピカソ展主催者


77ページ
89作品掲載
サイズ:22×24×1.5cm

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