出品は写真1および写真2のものです。すなわち、アナログテスタ本体、取説（回路図、調整法に関する記述あり）、検査成績書、テストリード、状態のよい本革箱の5点です。

他の写真に写っているものは写真撮影用であって、出品に含まれません。



島津製作所が1970年に製作したA級アナログテスタ MT-200A形 1号回路計。A級テスタはほかに、SanwaのN-501（最高感度テスタ）、横河計測の3201（日本製テスタの最高峰）等極少数しかありません。本テスタの特徴は平凡だが頑丈な作りということでしょうか。

☆A級テスタはメータの指針が振る長さに関する下限があり、どうしても大型テスタになってしまいます。



抵抗測定には単1電池1本のみです。

メーターカバーはガラス。横河計測の3201の最大欠点である冬場での静電気に弱いという欠点をクリア。



美品の外観。多少の傷はありますが、55年の歳月を考えると美品と言って過言ではありません。本体の上部に合格（45 12）というプリント（45は昭和45年、つまり1970年12月製造）あり、検査成績書までついていることを考えると、当時ではとても貴重な精密測定器という位置づけだったでしょうか。



動作確認済。

内部を注意深く観察した限り、すべてオリジナルパーツのようです。

単1乾電池のホルダーにサビ、液漏れはありません。

ロータリスイッチやオームゼロ調整ボリューム等動作正常。

出品にあたって、以下の計測確認をしました。すべて許容誤差範囲内です。

写真13、DC 60μA（フルレンジ）

写真14、DC 1.2mA（フルレンジ）

写真15、DC 3V（フルレンジ）

写真16、DC 12V（フルレンジ）

写真17、DC 30V （ハーフレンジ、フルレンジの60Vは一時的に手持ちにない）

写真18、10KΩ超精密抵抗測定（×1kレンジ）

写真19、100Ω超精密抵抗測定（×1レンジ）

写真20、AC 100V（300Vレンジ、家庭用コンセントAC。感電を避けるため、比較用デジタルテスタは併用しませんでした。DC目盛ではなく、AC目盛での確認にご注意。表示の読める人はわかりますが、約103Vとの表示です。実測の電圧104Vとの誤差は許容範囲内）。