燃料の備長炭から研ぎ出したプレート(厚さ、約2.6ミリ)と花梨の木を加工し組み上げたヘッドシェルです。指掛けは黒檀から削りだした物で木の温もりを感じて頂ける事と思います。プレートの中央に穴がありますが備長炭を研ぎ出し芯に近い部分で出てきたので、おそらく小木の時に受けたダメージでその部分を補うように道管が通る様子がうかがえる、自然がおぎなす唯一の造形とし強度には影響無い事を確認し取り入れました。

備長炭と花梨の木との接合部は互にコの字形に彫り込み当たり面を前面と左右、天面、裏面と三方向と広くし擦り合わせで差込み剛性の高い構造にしました。
備長炭は木の溝に合わせ砥石で厚さを調整しながらシックリ収まる事を確認し、接合剤を付け差し込んだ後に天面から丸棒を入れ、バイスで圧を加えプレートを圧接し木との接合剤を極力薄い層にする事で、組合せ構造が音に対して悪影響を与えないよう、更に複数の接合剤(軟質、硬質)を使用し音に対する性能に工夫をしています。

備長炭は1000度以上の高熱の中で耐えぬいた物質(主に炭素繊維)で構成され形作られた物で自然環境下での変形や腐食は皆無と思われる物では、唯一形を変える事として燃料として使われた時、何らかの力で砕かれた時ではないかと考えます。
自身がシェルの材料として最適と考えたのは、ステンレスより硬いが多孔質構造でマグネシウムより軽く1グラムあたりの表面積がテニスコート1面分とも、この作品も備長炭の部分が約2グラム、テニスコート2面分の表面積を持つ物がアームの先に付けられ、そこにカートリッジが着く、微振動を嫌うカートリッジ本体と広い表面積を持つ物との合体が理論的にどのような効果があるのかは分かりませんが、想像の膨らむところでは。　音を追求されている方には是非一度使って頂きたい逸品です。

* * 天然素材の温もり、自然の造形を感じ取って頂くこと、ダイレクトにカートリッジと接触させるために無塗装です。　備長炭は芯の芯まで真っ黒です。

*備長炭はガラスのコップ同様に硬い物の上に落とせば破れる当たれば欠けます。

* このシェルを使用した事で他の機器等に損害を与えた場合でもその賠償及び対応は出来ません。

* 申し訳ありませんが値引き対応は出来ません。

* お届けはメルカリ便ネコポスです。

* 上記ご理解の上での購入をお願いします。