鳥取県の硯
諸鹿石硯です。

蓋が出来るようになっています。打ち割った石は鋭利な為に角を磨いてある作りになっており、完全に密封される訳ではありません。
磨る途中の休憩に埃などが入らないように、また乾燥をある程度は防いでくれます。

サイズは蓋を除いた状態で、
縦約22.5センチ
横約10.5センチ
厚さ約2センチ
重さ737グラム
蓋をした状態で、
厚さ約2.5センチ
重さ1131グラムです。
箱はありません。

とても素朴な作りとなっており、天然の石の形を生かした作硯で、打ち割った際のノミの跡もそのまま残されています。

銘はないのですが、鳥取県の方より何面か譲り受けたもののうちの一面です。

諸鹿石は艶やかで美しく、特有の磨り心地があり、溌墨も良いです。昔から良材で珍重されたようですが、作硯者の方が少なく滅びてしまい、今では入手困難な幻の硯となっています。
なかなかレアな硯だと思います。

硯のお好きな方、希少な和硯を集めていらっしゃる方、墨を磨るのがお好きな方に使っていただきたいです。

中古品ですので、傷や汚れがございます。古いものにご理解のある方、ご検討宜しくお願い致します。

(諸鹿石は、島取県八頭郡若桜町で産出され、竜頭石とも呼ばれる。石色は黒色もしくは茶色である。)

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