古事記や日本書紀にも記載がない記事を
含むことでも大いに珍重され、
上代の研究には不可欠と見做される、
『先代舊事本紀（先代旧事本紀）』です。

出品は八木書店発行の「天理図書館 善本叢書」の1冊で、
先代舊事本紀はこの1冊で完本です。

重要指定文化財の同書を、影印にして収録しています。

非常に堅牢な造りで、また印刷も鮮明で美しいものです。


現在では現代語訳が何点か出ていますが、そのうちでも
おそらく最も人気が高い、批評社発行の、安本美典監修、
志村裕子訳本では、
底本にこちらの天理図書館本を用いています。

ちなみに批評社のこの本は現在絶版で、
古書の相場が数万円の人気本です。

そちらには現代語訳のみで原文の記載がありませんので、
そちらををお持ちの方の原文の確認にも良いと思います。

また訳に左右されずにご自身で原文から吟味したい方にもお勧めです。


昭和53年（1978年）発行で、当時で定価が1万4000円したもので、
現状で同じ本を3万6900円で売っている古書店さんがあります。

また、それほどでなくても定価以上の1万5000円で売るお店もあり、
正式な古書店さんでは1万以下での購入は難しいものです。

この書ではお安く出品いたします。
函に少しの傷などありますが、本体は全体に綺麗です。

先代舊事本紀を原文から読みたい方に、ぜひどうぞ。


注意事項

函の表面にヤケやシミがあります（画像）。

全体に非常に堅牢な造りで、状態も40数年の経年を考慮すると、
本体は美品の範疇と言えると思います。