「名物裂　渡来織物への憧れ」

2001年に五島美術館で開催された展覧会の図録です

ご挨拶より抜粋
「名物裂」とは、茶人が掛物の表具や茶道具の袋として珍重し、独自の名称を付けて愛玩した「金襴」「緞子」「間道」等の渡来織物の総称です。その起源は、鎌倉時代に禅宗文化とともに伝来した高僧の袈裟や仏典の包み裂に始まるといわれています。
明時代を中心に、中国から舶載された高級染織品は、やがて室町時代以降の茶の湯の興隆と唐物賞翫の流行とともに、名物道具として貴重な東洋絵画の表装裂や茶入れの仕覆に使用されるようになり、茶人たちの鑑賞の対象になりました。……
本書では、できる限り多くの種類の「名物裂」を集めようと試みました。……
約200点の「名物裂」によってその多彩な魅力の一端をご紹介するとともに、少なからず今後の研究の進展に資することができれば幸いに存じます

サイズ　25.1×26 251ページ

表紙角に少々スレがあります(写真)　他は目立った傷、汚れは見あたらず、概ね良好な状態です