●江戸明治和本●佐渡中村尽・佐渡国村尽(異本2種 稀書往来物)

【判型】大本1冊。縦255・238粍。

【作者】菊地花栄書カ(佐渡中村尽)。

【年代等】嘉永5年1月書(佐渡中村尽)。

【備考】分類「往来物」。佐渡国の村名尽異本2種。『佐渡中村尽』は、佐渡国内の町名・村名を小木組・大野組・夷組・羽田組の4組毎に列記した往来物。一方、『佐渡国村尽』は、収録順序が異なり、羽田組・夷組・小木組・大野組の順に収録し、所収地名の順序や内容もやや異なり、合計で約250～270カ所の地名を載せる。『佐渡中村尽』は、表紙に使用者の所在と名前を「杉野浦村／菊地花栄」と記し、杉野浦村が所属する「小木組」から始まっているように、組の順序は。手習本の使用者が住む地域(組)から始まっていると考えられる。嘉永本は4行・無訓、書写年不明本は3行・無訓で記し、後者は巻末に、彼岸桜の花見誘引状1通を付す。

★原装・状態概ね良好。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。