新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)　村上 龍　576頁



1972年夏、キクとハシはコインロッカーで生まれた。母親を探して九州の孤島から消えたハシを追い、東京へとやって来たキクは、鰐のガリバーと暮らすアネモネに出会う。キクは小笠原の深海に眠るダチュラの力で街を破壊し、絶対の解放を希求する。毒薬のようで清々(すがすが)しい衝撃の現代文学の傑作が新装版に!



★BUCK-TICKの櫻井敦司さんと今井寿さんの愛読書でした。

主人公のキクとハシに自分を重ね合わせていたとインタビューで仰っていました（以下、インタビューの一部です）



櫻井「村上龍の『コインロッカー・ベイビーズ』かな。個人的な部分でだけど、ストーリーの中でハシが歌ってるでしょ。タイプ的にはキクなんだけど、ハシの持ってるものが自分の中にあるような」



――櫻井クンの中では、キクとハシってどういう分類がされているの？



櫻井「根本的には同じ。ただ自分と同じように歌を歌ってるってところで。ハシの歌い方を考えもつかないような表現のし方してるでしょ。例えば“社長秘書が素っ裸で日差しの中、イスに縛られてタイプライターを打っているのを見ている誰とかのかんじで”とか。よくわからないけど、自分のその時その時の気持ちを爆発させてる。なんでもいいから吐き出したいし、そんな風に自分自身に歌いたい」



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