ドラゴンモデルズ製、2001年にサイバーホビー限定で販売されたドイツ武装親○隊第1SS装甲師団LAH所属のパイパー戦闘団指令官ヨアヒム・パイパーSS中佐です。"Jochen"(ヨッヘン)はニックネームです。1915年ベルリンの軍人家庭に生まれ陸軍士官だった父親に憧れて1934年、19歳で親衛隊特務部隊に志願し選抜されSS士官学校へ入校、卒業後はSS少尉に任官されます。SSが理想とする典型的なアーリア人種であった為1938年には親衛隊長官ハインリヒ・○ムラーの副官まで務めます。またSSLAH連隊第11中隊長として1939年ポーランド侵攻に参戦し1940年に一級鉄十字章を受勲。1942年にLAHは師団へと拡大されバルカン及びロシアを転戦します。1943年にはSS少佐に昇進し第2SS装甲擲弾兵連隊第3大隊長に任じられ2月の第3次ハリコフ攻防戦で騎士十字章を受章。12月にはSS第1戦車連隊長に。1944年1月に柏葉付き騎士十字章を受章と同時にSS中佐に昇進します。12月のアルデンヌ攻勢では特別編成のパイパー戦闘団を率いてアントウェルペン攻略を指揮、その際の戦功により柏葉剣付き騎士十字章を授与されます。その後アメリカ軍の頑強な抵抗と救援物資の不足からジワジワと形勢不利に陥り撤退を指示しますがその作戦行動中に指揮下の部隊が捕虜の米兵多数を殺害する虐殺事件が起きます。1945年ハンガリーからオーストリアに掛けて赤軍と戦いますが終戦により米軍に降伏し武装解除。戦後処理では虐殺事件に関与した罪で他の武装親衛隊員と共に裁判で死刑宣告を受けますが減刑され(弁護団の中には1943年に命を助けたユダヤ人も)11年半の刑期を終えて1956年12月に仮釈放後フランスで家族と隠匿生活を続けるも1976年、フランス共産党活動家により発見され身元が露見、フランス政府からは7月14日のパリ祭までに出国するよう命じられます。その前日の13日、何者かにより自宅に火炎瓶が投げ込まれ事前にドイツへ避難していた家族は無事でしたが歴戦の英雄パイパーの最後は悲しい事に焼死。61歳でした。フィギュアにはSSにのみ少数支給された海軍仕様の黒革製防寒着上下や各種勲章そして吸いかけのタバコが付属します。品物は未使用品でまずまずのコンディションです。数々の逸話を残したパイパー好きの方、値引き交渉無しにて宜しくお願い致します。