知られざる鉄道、ローカルバス路線、地元民御用達の渡し船だけに焦点を絞って紹介した良書。

～線路の端のその先へ～「日本秘境交通」



一般の鉄道ファンは「まずここまで行かない」、存在さえも知らないレアな鉄道や、観光地でもない過疎地や最果ての地、超秘境へのバス路線、地元民だけが日常的に使う渡船、旅館や個人所有の運搬交通に焦点を絞って写真と紀行で紹介した風変わりな一冊。



約15年前の出版のため、残念ながら今では廃止・消滅した路線も含まれていますが、その分訪れる人が少なかった交通の貴重な記録となっています。



・太平洋石炭販売輸送臨港線（国内最後の石炭輸送専用線）

・京都大学演習林軌道本谷軌道（京都の山奥に眠る小さな軽便レール）

・神奈川臨海鉄道水江線（定期運行のない練習専用線）

・根室交通納沙布線（ロシアに一番近い日本最東端への路線バス）

・立山砂防用軌道

・安房森林鉄道小杉谷線石塚線

・高岳製作所専用線

・住友金属鉱山下部軌道

・電気化学工業青海専用線

・西東京バス五里18系統

・十勝バス留真線（廃村の先の人へ行く路線バス）

・南部バス泉山線（平日の1日1本だけしかないバス停）

・鶴江の渡し（今も残る生活渡船）

・藤西阿観光バス石仏線

・十和田観光電鉄バス法量線

・天羽日東バス戸面原線

・茨城交通大子営業所常陸太子～蛇穴線

・下関渡船事務所六連島フェリー六連丸

・祖谷渓温泉ホテル私設ケーブルカー

・熊本県球磨村地区瀬渡し船頭 求摩川八郎

・大牧温泉庄川遊覧船

・倉航路舳倉島ニューへぐら



などなど、多数の超ローカル交通を惜しげもなく掲載。一般鉄道誌とは一線を画す廃線・秘境路線系の特製ムック。



平成23年 辰巳出版 B5版 112ページ 定価1210円（絶版）



表紙の開き側の上下角がちょっと開いた感、裏表紙に角の微三角折れ、スレ跡が見られます。中身本文は書き込みは折り込みなどない良好なコンディション