往年の名機DCD-1650AZ はバーブラウンのDACとアナログデバイセズのオペアンプおよびAL24Processingを搭載して音質には定評があり、オーディオファンには人気の機種です。過日は手が届かなかった羨望の1650AZが整備され、しかもこの機種では後期で状態も良いものが価格も含め今入手しないとこの先あまり出てこないと思います。



DCD-1650AZのUsed品を購入する際は一つだけ注意が必要です。シリアルナンバーが画像9枚目のように9から始まるものを選択しましょう。0または1から始まるシリアルナンバーのものにはオペアンプがアナログデバイセズのOP262というものが使用されており、音質は良く上位機種にも使用されておりますが設計値がギリ使用条件を超えているため結構な頻度で壊れます。出品の製品はシリアルナンバーが9からなのでオペアンプは対策品のアナログデバイセズAD8058(写真10枚目)に換わっていることを確認しました(安心ですね)。オペアンプが壊れるとピックアップレンズを新品に替えても読み込みません。たまに壊れたOP262オペアンプをスキップしバイパスをした改造品がありますが明らかに音質が違いますのでご注意ください。



出品にあたり、永くご愛顧いただくためにピックアップレンズをオリジナルと同じSHARP製に交換し、摺動部にシリコングリスを塗布しました。また、トレイ開閉用のゴムベルトを新品に交換しました。ついでにバーブラウンのDACのLチャンネル側が自身の発熱で壊れるケースがありますので、念のためL側とR側の両方のDACにヒートシンクを取り付けておきました。(画像11枚目 ）

また、この機種によくあるトレイの塗料が加水分解して生じるべた付きを除去し再塗装しましたので(画像3枚目)、CDや手に塗料が付着することはありません。



CDの再生をアナログ出力はFIXEDで、デジタル出力はOPTICALで両チャンネルとも問題ないことを確認しました。リモコンの反応も良好です。PHONESにガリはありません。



付属品は

＊電源コード

＊リモコンRC-253（電池は付属しません。）純正のRC-255には付いていないボリュームボタンはご使用になれません。



経年の中古品ですので新品ではありません。細かなところまで気になさる方のご検討はご遠慮ください。