龍村美術織物 角帯 正絹 男
リバーシブル

○花唐草兎文（はなからくさうさぎもん）

日本における兎は中国の影響をうけ、霊的・神聖な動物として受け入れられ、古くは飛鳥時代から縁起の良い瑞祥文様として扱われてきました。 また、唐草もその起源はたいへん古く、人類が装飾ということを意識しだした当初から世界各地に多種多様な形で用いられ、取り分け我が国には多くの名品が遺されています。 本品はそういった中から愛らしく飛び跳ねる兎と唐草文様を組合せた「花兎文」に範を求め、経錦で織り成したものです。


○ ブフマンの猪紋様

イノシシが円の中に4頭ずつ配置されています。ササン王朝の風韻を織りにあらわしました。
ササン王朝の美術は、古代西アジア美術の究極を示しており、王朝の勢威の進展とともに、近隣の国々はもちろん、遠隔な地域にまで伝播しています。

幅10cm
長さ420

龍村美術織物は、大胆さの中にも繊細さがあり、枠にとらわれない美的感覚に優れ気品に溢れています。
その唯一無二の独創性は、芥川龍之介や昭和天皇にも認められるほどで、龍村美術織物の原点として今も多くの作品に活かされています。

ほとんど着用しておりませんので、特に目立つ汚れなどはありませんが、あくまで中古品である事を御理解ください。