1989年と申しますとカステルバジャック氏がファッションの作品においてもまた美術の作品におきましてもとても充実し始めた頃になります。

　厚紙にプリントしたポスターですが多くを作ったわけでないので当時でも入手した関係者はかなり少数ですし、ましてや現在ですとほぼ皆無の貴重品です。

　これを制作したのはイタリーの縫製大手メーカーでパリコレ作品やイタリーの著名なデザイナーの作品を製造していたアパレル企業、カーマ社がバジャック氏との間に彼のパリコレ作品を製品化する契約の記念に制作したポスターです。

　バジャックに詳しい方ならこの絵柄がどういったものかは直ぐにお解りになるでしょうがそうでない方は先々になって知ることになると思います。

　写真の右は表紙。　

　左の写真は見開きのポスターです。

　これに関しては多分これだけしか入手してないと思います。

　直ぐに消えて無くした捨ててしまうのが人間の文明の先端だとしたら人って大した生き物ではないのですねえ。

　私は子供の頃からこういうものには出遇ったその時がとても幸運であると同時に大切な決断をする時だと父には教わってきました。そういうものと同じ時間を共有して生きることは人間が人間として、また知的生物として生きている証拠だとも。

　大きさ　縦30ｃｍ　横42ｃｍです。　　　　　　　　　　hide