一本の茎の上に
茨木のり子
定価1600円+税
筑摩書房

表紙カバーや帯に日焼けと汚れがあります。

“人間の顔は
一本の茎の上に咲き出た
一瞬の花である

書き下ろし5篇を含む18篇の珠玉エッセイ”

“風や鳥に運ばれてきた種子のように、あちらこちらを転々とし、ちらばり、咲き出て、また風によって運ばれて……。
人間も植物とさして変わりはしない。そして今、はからずも日本列島で咲いている。そんな感慨を持つのである。
「一本の花の上に」より”

“茨木のり子（いばらぎ・のりこ）
一九二六年大阪に生まれる。
詩人。詩集に『対話』『見えない配達夫』『鎮魂歌』『人名
詩集』『自分の感受性くらい』『寸志』『食卓に珈琲の匂い流れ』『倚りかからず」など、訳詩集に、『韓国現代詩選』、エッセイに『言の葉さやげ』『詩のこころを読む』『ハングルへの旅』『うたの心に生きた人々』がある。二〇〇二年に
は、『茨木のり子集　言の葉』（全3巻・筑摩書房）が刊行された。”