オスカー・ワイルドの妻―コンスタンス・メアリー・ワイルドの生涯

アモール，アン・クラーク【著】〈Ａｍｏｒ，Ａｎｎｅ　Ｃｌａｒｋ〉

角田 信恵【訳】

彩流社　2000



ワイルド没後100年記念出版！　本邦初の評伝！

　19世紀末のイギリスでセンセーションを巻き起こしたワイルドの同性愛裁判。そのスキャンダルに翻弄された妻、コンスタンスの知られざる生涯に光をあてた評伝。

　裕福な弁護士の家庭に生まれたコンスタンスは、時代の寵児ワイルドと結婚したことで、一躍　世の脚光を浴びるようになる。しかし、彼女は「ワイルドの妻」という役割に甘んじず、雑誌　記事を書いたり、婦人服改革運動や政治活動も行う当時の「新しい女」でもあった――。

　ワイルドとの恋愛時代、家庭生活も垣間見られる興味深い１冊。



目次

たくさんの親戚

審美主義者

詩人に愛されて

蜜月

「美の家」

新しい女

家庭生活

デカダン

金髪の魔物

裏切り

最初の攻撃

忠実な妻

発覚

別離

ホランド婦人

すれちがい

最後の夏

死者のための祈り

エピローグ



　とかくボージー（アルフレッド・ダグラス卿）との関係で考えられがちなオスカー・ワイルドの生涯を今までは光の当たらなかった彼の妻の立場から捉えた読み物。終始変わらず夫を天才と評価し、彼を支え続けたコンスタンス。彼女を妻に得て、オスカーがいかに才能を発揮することができたかよく語られています。ボージーに人生を踏みにじられたオスカーとコンスタンスの立場に同情的な著者の視点には大いに共感が持てます。（レビューより）



カバーに少しスレ、天に汚れが見られますが中はとてもきれいです。



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