場の量子論の拡がり(別冊・数理科学 2006年10月号)
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別冊・数理科学 2006年10月号
場の量子論の拡がり
現代からみた種々相
出版社：サイエンス社

⚫︎内容
場の量子論特有の考え方や思考法，そしてその基礎的な話をはじめ，数学的な話から繰り込み理論やそれらの応用面の話などが載っています。
同社から出版されているSGCライブラリと違い、興味さえあれば読み物としても楽しめると思います。


⚫︎目次
I．序論
・場の量子論の広がり
　東島　清
・場と質点
　宮沢弘成
・場と真空との関わり：序説
　大貫義郎
・場の量子論的思考法
　～ その歴史と展望 ～
　小嶋　泉
・量子電気力学の検証
　仁尾真紀子

II．古典場から量子場へ
・場の量子論入門
　～ ヒッグスの謎を通してみる質量の起源 ～
　東島　清
・曲がった時空上の場の量子論とフォック空間
　佐々木　節
・真空とヒッグス場
　小林　誠

III．場の量子論の数学
・数学・場の量子論におけるスピノール
　中西　襄
・場の理論と演算子：量子場とは？
　小嶋　泉
・場の理論とh（エイチバー）
　亀淵　迪

IV．くりこみ理論の地平
・くりこみの考え方
　～ 朝永振一郎博士生誕100年に際して ～
　東島　清
・有効ポテンシャル
　～ ミクロからマクロへの橋 ～
　青木健一
・走る結合定数
　～ 繰り込み群方程式と大統一理論 ～
　山口昌弘
・場の理論に於ける発散とくり込み群
伊東恵一
・厳密なくりこみ群入門
　原　隆
・フラクタルにおける対称性の回復
　～ くりこみ群を想う ～
　服部哲弥

V．幾何学的場の量子論
・場の理論とトポロジー
　加藤晃史
・場の理論と微分幾何学
　～ Einstein 計量と特殊ホロノミー多様体 ～
　安井幸則
・インスタントンとアメーバ
　中津了勇

VI．場の諸相：その応用と周辺
・有限温度の場の理論
　江沢　洋
・熱場の理論
　～ 松原武生・梅沢博臣・高橋康 ～
　松本秀樹
・多体問題への応用
　永長直人
・場の理論と量子カオスの接点を求めて
　齋藤　暁
・場の量子論における時間
　中西　襄