「上京」という言葉に強烈な羨望とときめきを感じた時代。

そんな頃が確かにありました。



日本全国に小東京が数多あり、東京が決して特別な場所でなくなった今日。　今では抱くことのできない情感が11話に綴じ込められています。　



⭐️　上京小説傑作選 / 岡崎武志 編



〜出版情報

それぞれの東京、それぞれの生活、そこにドラマがある。青春・貧乏・出会いと別れ。地方出身の多くの作家にとって、創作のモチーフとなった「上京」、そして作品の磁場となった「東京」。上京者によって紡がれる多彩な十一篇をセレクトする。



〜収録作品

稲見一良　 終着駅

林芙美子　 耳輪のついた馬

生方敏郎　 東京初上り（抄）

司　　修　 赤羽モンマルトル

坂口安吾　 二十一

浅川マキ　 プロデューサー

富岡多恵子　 十二社の瀧

重松　清　 東京に門前払いをくらった彼女のために

丸谷才一　 だらだら坂

梶井基次郎　 橡の花

佐藤泰志　 草の響き



〜出版データ

発売日： 2023年04月21日

著者／編集： 岡崎武志(編)

レーベル： 中公文庫

出版社： 中央公論新社

発行形態： 文庫

ページ数： 368p

定価　　 : 1,100円(込)



〜編者

岡崎武志 (オカザキタケシ)

1957年大阪府枚方市生まれ。文筆家・書評家。著書に『気まぐれ古書店紀行』『女子の古本屋』『読書の腕前』『上京する文學』『昭和三十年代の匂い』『蔵書の苦しみ』『気まぐれ古本さんぽ』『ここが私の東京』『気がついたらいつも本ばかり読んでいた』『憧れの住む東京へ』などがある。



※カバーを付けての丁寧な一読のみです。　私見ではありますが、美本の一冊と思います。　非喫煙、ペットなし環境下で保管する個人コレクションです。

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