1984
1989 発行
宮崎駿さんには、コナン、カリオストロから耳をまで長らく夢中になりました。
出会ってなかったら、もっとマシな人間になっていたとか、もっとショウモナイ人間になっていたとかでは、ありません。
でも、全く別の人間になっていたでしょう。
でも、正直に告白しますが、クラリス姫とラナちゃんに、性春を捧げ尽くしたのは、人生最大の過ちでした。でも、奇跡が起きて、人生も一回やり直せることができて、大金持ちになれたとか、すごく偉い人になれたとかしても、クラリスラナ女神教に入って、思春期を棒に振るのだけは、変わらないような気がします。
熊子さんは今でも、バグパイプ王子が、島村ジョーになって、愛しい貴方になる夢が捨てきれないそうです。ジェリドメサの様な超絶疫病神に引っ掛からなかっただけでも、超ラッキーな人生だったと思います。

えー、宮崎さんが、雑誌などで語ったお勧めの本は片っ端から読みました。
ゲド戦記、神話の力、などなど。
神話の力から、ナウシカと宅急便に相応わしい文を挙げます。

合衆国大統領へ、
チーフシアトル(19世紀インディアン酋長)より

大統領へ、
我々の住んでいる土地を譲れ、と言う貴方の申し出だが、我々には、不可解だ。
何故なら、この世界は我々のものなどでは、無いからだ。
この土地、この河、この湖、この草原、この森。それは我々全ての先祖の魂からなっている。
そこに住む、鹿熊バッファロー、そして、我々人間。全ては精霊との深い結びつきによって、成り立っている。
わからないのだが、貴方達と故郷は、そうでは無いのか。
もしも、貴方達が故郷を売り買いできるとするなら、土地を売り買いできると考えるなら、貴方達を心から気の毒に思う。我らの生は短い。真に偉大なものは、その背後に永遠に流れていく。我々は其処を流れる水の一滴だ。
続く

わたし(著者)が、学問の道を選んで暫くは、全く目が出ず、生活は苦しいものでした。
人々は訊ねました。
「辛くありませんか？」
わたしは何時も変な気がしました。
だつて、わたしは金持ちになったり、偉くなったり、楽な人生を送るために、この道に入ったのでは、ありませんでしたから。
冒険者に、「辛いのは嫌だ」、なんて言う資格はありません。
最終ゴールしか、見えないなら、旅をする意味など、ありはしません。

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