シチズンが開発した電磁テンプ式腕時計「コスモトロン」の最終モデルです。

電磁テンプ式では、驚異の10振動を達成したモデルで精度も向上しています。



さらに、このモデルには世界初（当時）の時報合わせ装置が付加されており、正時に対して±3分以内の進み遅れであれば、時報に合わせて8時位置のボタンを押すと、全ての針が正時に修正され、ボタンを離せば針がスタートします。

正時±3分以外の時は、ボタンを押すと秒針のみが帰零されるようになっており、この機能も正常に動作しています。



日付・曜日の設定は、ターンプッシュ式という機能になっており、12時を上にして、3時位置のボタンをプッシュすると「曜日」が早送りできます。

12時を下にして、3時位置のボタンをプッシュすると「日付」が早送りできます。この機能も正常に動作しています。



私は、自動巻きの時計をメインで使っていますが、使わないと止まってしまい、再度、ゼンマイの巻き上げが必要でした。

しかし、この電磁テンプ式時計は、使わない時もゼンマイの代わりに電池で機械を動かしているので、止まることはなく、とても重宝しました。

ちょうど、機械式時計からクォーツ式時計に代わる狭間の製品で、発売期間も短かったようです。



今年の初めに、地元の時計店で点検と電池交換をしましたので、現在のところ正常に動いています。



コスモトロンスペシャルは、メカ的なデザインのものが多いのですが、このモデルは、木を使った文字盤と金メッキのケースを使い、とてもシックで高級感があります。



日常的に使っており、ベルトはかなり傷んでいますので、おまけとしてお付けします。

お使いの際は、ベルトを変えることをお勧めします。