「経済数学」
秋本 耕二 / 藤田 渉 / 福澤 勝彦
定価: ￥ 3200

#秋本耕二 #秋本_耕二 #藤田渉 #藤田_渉 #福澤勝彦 #福澤_勝彦 #本 #社会／経済・金融

水濡れのため、図書館から買い取った本になります。神経質な方はご遠慮ください。

　大学受験後、卒業式を迎えるまでに授業という名の自習時間がありました。普通に寝てたりしてもいい良いのですが受験生の余韻が抜けず、近所の図書館で経済数学の参考書を借りました。その内容は、文系の数学のレベルを超えてとてもじゃないけど自分には難しいと感じました。しかし、学校の自習時間でこの参考書で勉強してやろうという意気込みを持って、卒業式まで毎日、雨の日も風の日も通学カバンに入れて持っていきました。
　大学受験を終えると同時にアルバイトを始めました。早くも最初の給料が口座に振り込まれました。たったの3,000円だけですがとてもとても嬉しかったです。初めて自分で稼いだをお金を何に使おうかそんな事も考えながら卒業式まで過ごしていました。
　卒業式の前日に借りていた参考書の返却期限が迫っていたので、図書館に返却に出向くと、久しぶりだったためか、わずかながら緊張感を感じました。早くこの場から去りたいと素早く踵を返すと、図書館のスタッフから声がかかりました。
　何か悪いことをしたわけでもないのに、なぜ止められたのか、すぐに事態を飲み込めずにいました。スタッフさん曰く、参考書の一部に水染みていると言われ、参考書代を支払って欲しいと言われました。中身を確認すると確かに一部に水が染みていました。
　請求されたのはちょうど初めて稼いだお金、3,000円でした。思わぬ給料の使い道で、非常にショックを感じた中、翌日の卒業式を迎えました。本当はそのお金カラオケとか行きたかったのに。昨日のことで頭がいっぱいで涙なんて落ちません。
　それ以来、雨の日でも嵐以外は傘を差さない自分でしたが、どんなに小雨でも水気を感じたら傘をさすようにしました。さらに、本は濡れないよう袋に入れた上でバッグに入れ、2重の状態で持ち歩くようにしました。
　他にも、調子に乗って必要のない参考書を読むなど余計なことをしないように肝に銘じました。大仕事を終えたら一息ついて、仕事のことは考えない、それが大事だと感じました。
　そんな渋い思い出のある本を650円で出品します。