シュトラウス・ファミリー

①喜歌劇《こうもり》序曲

②ワルツ《天体の音楽》

③アンネン・ポルカ 作品117

④ワルツ《うわごと》

⑤ポルカ《観光列車》

⑥ピチカート・ポルカ

⑦アンネン・ポルカ 作品137

⑧ポルカ《雷鳴た雷光》

⑨ワルツ《春の声》 キャスリーン・バトル(ソプラノ)

⑩ポルカ《憂いもなく》

⑪ワルツ《美しく青きドナウ》

⑫ラデツキー行進曲



指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1987年1月1日 ムジークフェラインザール(ライヴ)



帝王として世界の楽壇に君臨していたカラヤンが遂にウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートに登場、ゲストにバトルを迎えた豪華なコンサートとなった。これが最初で最後の登場となったが、その華やいだ演奏ぶりはこの実況録音盤でも十分に愉しむことができる。



カラヤンがウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートの指揮台に立ったのはこの1回だけです。まさに"帝王カラヤン"らしい貫禄と余裕にあふれた指揮ぶりです。旋律を実に美しく歌い流し、全編に馥郁たるウィーンの香りがあふれます。当時人気絶頂にあったキャスリーン・バトルが、美しい声で表情豊かに歌い上げる「春の声」も聴きものです。



「こうもり序曲」「天体の音楽」「うわごと」「美しき青きドナウ」ではゆったりと歌いつくしています。チャイコフスキーを思わせるぐらい叙情的です。「観光列車」「電光と雷鳴」ではマグネシウムのような眩しさに胸ときめきます。バトルと共演した「春の声」は、バトルの技巧の精密さと明るい声がウィーンフィルと混ざり合って、崇高な音楽になっています。最晩年のブルックナーで達成された美しさが、ニューイヤーらしい茶目っ気とともにほとばしったカラヤンの傑作です。



奇を衒うことなく悠々と歌い流し、華麗なるウィンナ・ワルツの世界を堪能させてくれる。『春の声』では当時カラヤンのお気に入りのソプラノであったキャスリーン・バトルがソプラノ独唱で参加し美麗な歌声を披露してくれている。音質もライブの一発録りながら良好。



国内初期盤、帯無し、盤面傷無し



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