ジャワ更紗　オールドバテックです。

写真は半分に折って写していて、1枚目～2枚目で全体（表裏）になります。

一枚目はフラッシュ撮影～2枚目は普通の撮影で二枚目が現物に近い色合いになります。

25年ほど前にインドネシアに住み古布に興味を持ち随分と収集しました。

今後も、その頃に集めた古布を出品していきます。

本品はスマトラにて収集したもので、今から60年程以前に作られたものであろうと推測しています。



本品はチャップと手書きの併用で、コンビナシ―と呼ばれているものです。

チャップとは銅板で作ったスタンプで、数枚組み合わせて蝋を置きます。

この場合でしたら、茶・黒・青で3枚～表裏ですから6枚のチャップが必要となります。

表裏からチャップで蝋を置きます。

反対側から押されるチャップは図柄がテレコになってなければならないし、又きっちり合わせて押さねばならないので、高度の技術が必要～難度の高い仕事です。

＊片側だけ蝋を置いたジャワ更紗もありますが、裏側の画が鮮明でない為

　すぐにわかります。もっとも、これはこれで味のあるものですが！

昔のジャワ更紗は、産地＆使用地によって特徴があります。

インドネシアは多民族国家ですので、部族によってきっちりとした掟＆習慣がありましたから、それに背くような衣装はご法度です。



状態は多少の修理傷はあります。

最後の写真ですが、上手に修理した跡があります。

ジャワ更紗は薄いので、長年使用すれば、どうしても傷が発生します。

又小穴が開いたような虫食い跡も普通にみられることが多いです。

この更紗も矢印の部分に傷がありますが、他の部分にもあるかもしれません。

小さな傷汚れはあるものとお考え下さい



寸法　約212Cm×85Cm・・・概略です。

この寸法は、スレンダン（肩掛け）になります。

最後の写真2枚は、裏表を同時に写しています。

これを見れば片面だけ蝋仕上げとか、印刷物ではないことがわかります。