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「時の罠」

湊を含めた短編小説4編のアンソロジーです。

長井優介へ（湊かなえ）

タイムカプセルを題材にしています。小学校時代に虐められていた優介は、タイムカプセルに埋めたものを手に入れたくて、久しぶりに故郷を訪れます。それは毒薬。優介いつでも死ねる準備をしてぎりぎりで小学生時代を過ごしていたのです。事故に巻き込まれて遅刻したために優介の毒薬は既に掘り出されており、しかもそれを砂糖と間違えて昔の友人が舐めるというアクシデントが生じます。いつもの湊かなえさんならばこのまま嫌な感じで終わるのですが・・・

下津山縁起（米澤穂信）

下津山という山の一代記。人以外の知的生命体の研究を難前年も行ってたどり着いた結論は、山には知性があるという事実。かくして人類は長い年月を使って山との会話に成功します。

他にタイムカプセルの八年（ 辻村深月）、トシ&シュン（万城目学）を併載。