これは中々良いAM専用ラジオです。
IC-11とほぼ同じ69年に発売され、同じく9cmスピーカー(厳密にはIC-11は9.2cm),160mmと言う凄く立派なフェライトアンテナ、0.8Wと言う大出力で、発売された当時は可成りの競争力を持ったモデルだった筈です。
何しろ定価は￥5900で、AM専用機とはいえIC-11の殆ど1/3の価格でしたから。
現在同時に後継機たるTR-8050も出品して居ますが、此方は多分ブラックです統一したIC-11Bに合わせてブラックモデルとして出された感じです。
TR-8050は殆ど同じ形、スペックで、出力を1Wに強化して出されて居ます。
しかし、中身を見る限り、回路も使われている素子も同じ、更にはスピーカーも同一なので多分、感度出力共に同じかと思います。定価は少し上がって￥6100でした。
IC-11と11Bの関係と良く似て、デザインも回路も略同じで目先とスペックを少し弄って新しいモデルを作った感じです。
但し此方のオリジナルの方がデザインには高級感が有ると思います。
この個体は当初の状態も相当に良く、内部でも破損した部分はありませんでした。電池室の液漏れ跡は有りますが、電池使用に問題はありません。
AM放送は2028年には秋田と北海道を除いて全て廃止される予定となっており、その後はFM補完放送で聞いて下さい、と言うのが今の政府の方針です。
この予定に変更が有るとの話を聞いて居ませんから、多分近い将来日本のAM放送は殆ど聴けなくなります。
それでも一部のローカル局やFEN、海外の放送を聴きたい向きはこのモデルのような高感度、高音質のモデルをお勧めします。
電池はお付けします。