「学生たちの道」
西谷 祥子
定価: -

#西谷祥子 #西谷_祥子 #本 #コミック／コミック

　★2004年初版発行、カバー付き。
　★カバーやや背ヤケ有り。
　★本体三方にやや経年ヤケ、地に少汚れ有り。
　★パラ読み後、書棚にて保管。本文ページ内に
　　シミ汚れ等無く、経年比で美品です。

　表紙のレトロなかわいらしさに惹かれて購入。
昔の漫画らしく、ビッシリコマ割りの、ガッチリネーム入りで、大変、読みでが有ります。

　この時代の少女漫画の絵に、初めて出会ったのは、幼稚園に持って行ったお弁当箱！高く盛り上げた髪にティアラを付けて、お姫様が微笑み、背景には尖塔のあるお城が描かれていました。（ほそかわちえこ氏の絵でした）

　この頃の少女漫画は、（今も、かも知れません）高度成長期の日本人の、欧米への限りない憧れが投影されています。パーティーだのドレスだの、結婚式でもなければ着られない豪華なドレス。

　親は親らしく、先生は先生らしい。男の子は勇気があって優しくて（脇役には卑怯者もいますが）女の子はお茶目だったりするけれど、基本的には優しくて良い子。そこには、現代のジェンダーレスな要素はゼロです。

　安心して読めて、昔の日活青春映画を彷彿とさせる展開ですが、男女で期待される役割が違うのが当然という事に違和感があります。

　小さい頃、痛くても痛いと言うなと言われて育った昭和男子達。気の毒です。皮膚1平方センチあたりの痛覚の数は、人間なら同じなのに、と思ったものです。
　
　とは言え、こちらの作品に出て来る、現代では着用不可能なお嬢様方の普段着のドレスやコートの愛らしさ！その絵柄は上品で、取ってつけたような乙女では無く、真の正統派な美しさです。

　白黒の線で描かれているだけなのに、布地の豪華さが伝わるって凄いですよね！白いテンのマフに、薔薇の刺繍が付いているもの、素敵過ぎる。きっと薔薇はピンクの絹糸に、銀糸も使われているのではと、想像が膨らみます。

　長期個人保管の品です。経年比で綺麗な状態ですが、新品ではございません。状態は、上記★書きと画像よりご判断下さい。

　古い本にご理解のある方との、嬉しいご縁を心よりお待ち致しております。