わたなべまさこの軽快なタッチで描く中国四大奇書の1つ、金瓶梅の1〜6巻です。

水滸伝の豪傑虎殺しの武松の物語から明の時代にスピンオフして描かれた作品がヒットし、四大奇書になるという壮大なスピンオフ作品です。

水滸伝では虎殺しの武松の兄武大の兄嫁潘金蓮は薬問屋の西門慶と姦通しており、武大を毒殺して武松に殺されるというストーリーですが、毒婦潘金蓮が殺されず、浮気相手の西門慶が6人の愛人たちと奔放に欲望にまみれながら悪者がますます栄え、やがて転落していくといういかにも中国人が好きなストーリーで大変面白いです。

舞台は北宋末ですが、明代後期の成熟した社会生活が垣間見え、作品によく描かれており、個人的には最も中国的な特徴が表れている作品だと思います。
興味のある方は是非読んでみて欲しいです。

全11巻で完結してますが、7巻以降は何年もずっと発刊されず、待ち続けましたが、入手できませんでした。（後に発刊されて完結しました。）1〜6巻でも希少本にあたるかと思います。

ブックケースに入れて大切に保管していたので、写真のとおり状態はきれいです。

中古品となりますので、ご理解のある方のみご購入ください。