病院に支払われていたコロナ関連の補助金が終了し、病院の経営難が露呈しつつあります。診療報酬の抑制や医療人材不足による人件費上昇、患者数の減少などが経営を直撃。都市部の病院でも譲渡先が見つからず、診療中止に至る病院も出てきています。2040年には85歳以上が1000万人を超え、医療と介護を必要とする人が激増するため、それらに対応できる医療体制への転換が急がれます。本特集では、公立・公的病院を含め、生き残りを懸けた病院の経営に焦点を当てました。

【第1特集】病院 大淘汰
都市部の病院も危ない！ 消えた吉祥寺の救急病院
［図解］病院収益悪化の4重苦
2040年に向けてどうなる？ ニッポンの病院経営Q＆A

Part1　公立・公的病院の苦闘
病院間の優勝劣敗が統合の決め手に 再編が加速する地方病院
・［兵庫県］三田市、・［北海道］室蘭市
［インタビュー］「開業規制はもっとやるべきだった」前厚生労働相 武見敬三
順天堂大学 さいたまの新病院 「事業費高騰」で撤回の深層
日本医大は建て替えを断念
日赤病院3分の1が経営不振 本部主導の改革大作戦　佐藤光展
皇室由来の巨大社会福祉法人 済生会グループ「戦後最大の経営危機」　西岡千史
［インタビュー］ 済生会理事長 炭谷 茂
［ランキング］赤字の自治体病院 累積欠損金ワースト150
女帝が残した「負の遺産」 東京女子医大「再生」は可能なのか　岩澤倫彦
「自己研鑽」「宿日直」で働かせ放題 偽りの「働き方改革」