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アメリカ軍 の ウールフランネルシャツ
通称 マスタードシャツ のM1934です。

M1937の前身モデルで
製造されていた期間は3〜4年ほどかと推測します。
M1916と比べても
圧倒的に球数は少ないと思います。

アメリカ軍のウールフランネルシャツは
M1916、M1934、M1937、M1942と続きますが
総合的に見て一番好きなモデルです。

プルオーバーだったM1916から
初めてフルオープンが採用されたモデルとなります。
着丈はグランパなみの長さですが
圧倒的に着脱が楽です。
また、サイドのスリットが腰近くまて深く入るため
アウトで着ても短足には見えず、
ポケットへのアクセスも用意です。画像3

襟の形はかなり鋭角で、
細かいピッチで2重に縫製されています。画像4
この襟型もM1934ならでは。
よく見ると台座が少し反り上がる形になっていて
チンストの名残のようになっています。

両胸の大きめのポケットはフラップ付きで、
両胸ともに内部にペン差しが付きます。 画像5
M1937以降は廃止。

M1916では丸型だったエルボーパッチは
手首まで続く特大の台形状になります。
(厳密に言うと六角形です) 画像6
これなら安心してほふく前進もできますが、
M1937以降はパッチ自体が廃止されてしまいます。

袖先に細かくダーツが入るのもポイント。画像7

戦前らしい素晴らしい生地感と
ハケでかいたような色彩、
細かい点状のステッチワーク、
袖とスソも閂止めが施されています。
丁寧で完成度の高い一枚です。

サイズ
肩幅 : 約43.5cm
袖丈 : 約61cm
身幅 : 約55.5cm
着丈 : 約75.5cm

状態
・第一ボタンに欠けあり 画像4
　一応とめることは可能 画像1
・左袖のボタンに交換歴あり 画像6
　(恐らくM1937のもの)
・虫食い、ホツレ、ダメージ無し
・毛玉、毛羽立ち無し
・シミ、汚れ無し
・日焼け無し

本体は、アンティーク目前(約90年前のもの)とは
思えないくらいとても良い状態です。
極美品と言って差し支え無いと思います。

コレクションでしたが
お好きな方にお譲りします。

その他、ご質問等ございましたらお気軽にどうぞ。