ピアノ=スビャトスラフ・リヒテルによる、バッハの「平均律クラヴィーア曲集」の全曲の4枚組CDです。
録音は1970年～1973年です。
平均律とは、今のピアノの調律法で、1オクターブを12等分に周波数を揃える調律法です。
一方純正律は和音の響きを重視した調律法で、オーケストラや吹奏楽の合奏でよく使われます。
バッハのこの曲は、時代を先取りしたものと言えるかもしれません。
リヒテルは20世紀のピアノの巨匠ですが、この演奏は、音楽評論家の吉田秀和氏が『一生聴き続けていたい演奏』と評した素晴らしい名盤です。
とにかく私も、第1巻の第1番ハ長調の艶々しい開始にまず心を奪われ、その後のロマンティックな演奏に感動しました。
約30年前に購入して何回か聴きましたが、大切に保存していたためか、CD本体はもちろん、ケースや解説書にも全く汚れや傷はありません。
美品だと思います。
直輸入盤で日本語の解説もないので、何が書いてあるか全くわかりません。