ふしぎなさーかす

安野光雅

福音館書店　1981



サイズ A4判／ページ数 27p



幼い子どもからおとなまでの読者をふしぎな世界へ誘う作者が、この絵本では、真夜中の机の上で小人たちが演じるふしぎなサーカス「地上最小のショウ」に読者を招待してくれます。



＜読んであげるなら＞4才から

＜自分で読むなら＞小学低学年から



サーカスの始まりの前説しか、ことばはないのだけど、これがまだ良い。「目をつぶってごらんなさい。もう何も見えませんね？見えるのは夢だけです」。ということは次の頁から始まるサーカスは夢ということかも。夜の12時から明け方の4時までなのは時計で確認できるし、何が使われたかも前後の絵を比べるとわかる。乗り物の絵本しか読まないうちの三歳児が珍しくリピートして要求。（文字がないのは“読み聞かせ”が楽だな）



いくつになっても安野さんが描く世界は楽しくて面白く、不思議な錯覚の世界へ誘われる。本作品はサーカスの幕が上がるところにのみ文字があるだけで、それ以降は私たちの想像力に委ねられる。真夜中の12時に始まるサーカスへ招待され、ピエロのぺぺに連れられて様々な演目を楽しむ。この絵本を読んだ夜には楽しい夢をみることが出来そう。大人にも子どもにもおすすめの一冊。（レビューより）



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