思春期に差し掛かった10代向けの書物を集めた「ちくまQブックス」の第3期に選ばれた、ブレイディみかこさんが様々な媒体で発表してきた文章を集めたアンソロジー「地べたから考える」の出品です。
私が読み終えた中古で、裏表紙には右上辺カドに若干折れがあります（写真2枚目参照）が読むのに支障はありません。
10代に向けたシリーズとは言っても、大人が読んでも感心できる内容ばかりで、むしろ自分も10代の頃にはあんなことやこんなことで悩んでいたなあ、と感慨に耽ることもあるでしょう。
総ページ数127。
初版発行2024年10月5日。
この冊子は初版です。
ご不在でもポスト投函されるネコポスで発送します。

この作品の副題には「世界はそこだけじゃないから」とあります。
幼いうちは身の回りのせまい範囲が世界の全てだと思い込みがちなものです。
でもそんなことはないんです。
ブレイディさんも日本で生まれ、英国のブライトンに長いこと住んでいますが、国が違うと常識も違うことに気付かされたと何度もさまざまな媒体で書いています。
学校の先生が言うことなんか完全に無視しても構いません。
どうせなんにも分かっていないのですから。
分かってないから学歴とかいうバッジなんかで人を判断したがるのです。
私の部下にも何人か東京大学出身が付いたことがありますが、全員とも能力不足だったのでクビにしました。
どうも東京大学に入ることが目的、という低俗な人間が集まる傾向があるようで、上野千鶴子さんもそれをよく嘆いていました。

ブレイディさんは「わたしはいい子じゃなかった。扱いやすくもなく、教えやすくもなく、好感ももてない子だったので、高校2年生になるときには担任になりたがる教員がいなかったほどだ」とのこと。
まともな人だから、インチキを刷り込んで既得権益にすがる人間を作り出そうとする学校教育には我慢できなかったのでしょう。
自分で考える力は学校では教えてくれません。
むしろ逆です。
教科書に書いてないことは全て間違いだと否定するような考え方ばかり刷り込もうとしているのです。
ビジネス書や自己啓発本なんか読まないで、こういう良書を読むようにして下さい。

この出品のBGMはポール・クック、スティーブ・ジョーンズ、グレン・マトロックとジョニー・ロットンの「アナーキー・イン・ザ・U.K.」です。
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