1989年。当時世界の家電産業を席巻していたソニーが満を持して限定販売した幻しのCDラジカセD-2010です。

これはなんと！35年前に定価20万で、営業を掛けるにあたり、ソニーの営業マンが大企業のオフィスを訪れ、その場で重役に音楽を聴かせたと云う伝説が残っています。

それだけ自信作だったのですね？

そんな来歴があって、今日まで中古市場には出回ってこなかったのですが、出品しているものは、二つ難があります。

1)カセットテープのリールが回ったり、回らなかったりして、まず使用できません。
　
2)上蓋の内部の爪が少し折れていて、開閉に難がありますが、きちんと蓋をすれば問題はありません。

開ける時は右下のIts Sonyの文字を少し押すと蓋は開放しますが、コツが要ります。

以上二つ難ありですが、CDは再生には問題なく、イコライザーが裏側にあるトーンのみにも関わらず、耳障りのない、非常に上品な音が出ます。

おそらく当時の重役を阿ったクラッシックを聴くことを目的とした仕様かも知れません。

後、2バンドのラジオは問題なくエアチェックできました。(外部アンテナ線必要)

それにしてもこのグレーのカラーと言い、側背面に使用した上品な櫻の原木と言い、なにごとでしょう？

当時はバブル期で、このように超豪華仕様の物を作ると言う発想が出来たんですね？

恐れいります。

難あり故、ご購入後はNCNRでお願いします。