2000年7月1日 第11刷発行。

　野菜の自然の色を生かしたおかずを詰め合わせたお弁当はなんといっても安全です。ということは、彩りのよいお弁当は野菜たっぷりで栄養バランスがとれ、ヘルシーかつ安全なお弁当ということになります。
　そこで、野菜を中心にチーズや卵、芋類、きのこ類、海藻などの素材の色を生かした副菜を緑・黄・白・茶＆黒の色別に紹介します。また、主菜になるたんぱく質のおかずを肉と魚介類別に紹介します。
　これらの中からお弁当に、主菜1品と、副菜数点を詰めます。主食にはごはんあるいはパンを各人の1日の摂取エネルギーに合わせた量を組み合わせます。この約束事を守れば、見るからにおいしそうで栄養バランスがとれた理想的なお弁当が自然にでき上がります。どれとどれを組み合わせるかは、お好みでどうぞ。

（本書「はじめに」より）

お弁当を作る習慣のない人は、上記の文章の＂お弁当＂の部分を＂自炊＂と読み換えてもいいと思います。
見た目がきれいなだけでなく、もう一品食べたいと思ったときに、スーパーでの買い物途中や、台所で食材を触り始めたときでも、必ず助けてくれる一冊です。
大きな写真でお弁当の全体像を描きながら、個別のおかず類をひとつひとつ丁寧に説明するレシピは、わかりやすく、見ていて楽しいものがあります。
節約したい人や無精な人は、とりあえず＂主食1品＆副菜1品＂の彩りの組み合わせから始めて、徐々にデザインでもするように＂色＂を加えていくのが慣れていくコツかもしれません。
堅苦しく考えないで、まずはページを開けば、食欲の季節に誘われるような料理レシピ本です。

経年により、白い紙の一部分に黄ばみが少しあります。
それ以外は美品です。