旧約と新約を併録した『聖書』です。

出品は現在でも訳のよさで珍重される、1955年改訳の口語訳版です。発行は1983年です。

サイズが日本聖書協会の分類では「中型」に分類される、B6サイズです。

巻末に7色刷りの地図が附録したレアな版です。

さらに装丁が総革装丁で、紙周りの天地と小口の三方に金塗りを施した、いわゆる三方金仕様です。

総革装丁にも通常の書籍と同じような装丁本もありますが、こちらは周囲を通常の書籍よりも長くとって、紙周りの保護の役目を持たせた折革装丁、また垂れ革装丁と呼ばれる仕様です。

こちらは本来が聖書の装丁に開発されたもので、
ウィリアム・ヤップという人物が考案したとしてヤップバインドとも呼ばれる様式です。

同じ総革装丁でも通常版とこの折革装丁では定価が全く異なります。


現在ではこの訳のこの装丁版は版元でも品切れで、日本聖書協会のホームページでも入手ができません。
引照付きの版も品切れですが、定価の記載がまだホームページに残っており、そちらが1万4000円ほどでしたので、こちらは地図入りなさらなるレア版で、販売当時で1万円以上はしたものと思われます。


出品は40年の経年があり、革に少しの小傷がありますが、全体の状態は良く、

革装丁の書籍は、使うことによって、手の油が革の手入れの油として機能して、経年の艶を増し、また傷みを防ぎますので、これから使うことによって、ご自身で革を育てて、愛着を増していく楽しみもある書籍です。


見返しにテープ跡がありますため、お安く出品いたします。
この訳で聖書を読みたかった方に、末永く、愛着を持って使える、総革、折革の三方金版をぜひどうぞ。


注意事項

函がなく本体のみの出品です。
函はありませんが、革の本は本来函に収めて保存するものでなく、むしろ函に入れておくと革の劣化が進みますので、
常に読んで手の油で馴染ませながら使うのが理想的な方法なのです。

そのため、こちらも函がなくても、常に使って手で文字通り手入れをすることで、
革の保護になり、劣化を遅らせることができるため、むしろ函に
入れない方が良いです。

革に少しの小傷があります（画像）

紙周りの金にくすみがあります（画像）。

見返しにテープの跡があります（画像）

他の本文面は綺麗で、全体に40年の経年を感じさせないものです。