「石の来歴／奥泉光　文藝春秋
平成6年3月初版第1刷
定価：¥ 1,165（税別、発売当時）
第110回芥川賞受賞作の貴重な初版毛筆サイン本です。
天・小口・地にややヤケ（褐色化）がありますが、傷・汚れは無く、経年の割には状態は良好です。
新刊案内、読者アンケートハガキも付属しています。

レイテで戦友から聞かされた言葉によって岩石に魅せられた男に訪れる苦難。夢と現が交錯する中で妻は狂気に誘われ、子は死に奔る。

著者について
1956（昭和31）年山形県生れ。1986年「地の鳥　天の魚群」でデビュー。1990年の「その言葉を」が注目を集め、以後1993年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、瞠目反・文学賞、1994年『石の来歴』で芥川賞を受賞。主な小説に、『葦と百合』『バナールな現象』『グランド・ミステリー』など。エッセイ集に『虚構まみれ』、共訳書に『古代ユダヤ社会史』がある。