魔法使いのあいうえお

安野光雅/安野雅一郎

童話屋　1980

サイズ B5変判／ページ数 1冊／高さ 26cm



カバーなし



一昨年のクリスマスイヴ、惜しまれながら亡くなられた安野光雅さんの本です。

メルヘンの世界へいざ！



童話屋が魔法使いのABCに続けて出版した絵本です。表紙が二つあります。奥付も二つあります。はじめから魔法が始まるようで面白いでしょう。でもこれにはワケがあります。 絵本の主題はアナモルフォーシス。わざとひずませた絵や文字を描いておいて、それを円筒の鏡にうつすことで正しい文字や絵になる、その変化を楽しむ絵本です。



表紙には魔法使いが描かれている。平たく歪んだ魔法使いが弧を描く真ん中に、鏡の筒を置いてみる。すると鏡の筒にくっきりと魔法使いが映る。その姿は歪みのない普通の魔法使いだ。これはトリックアートのひとつ、アナモルフォーシスという手法である。

ページをめくると、丸いスペースの周りを取り囲むように歪んだあいうえおと絵がある。あのページはあのつく単語の絵が描かれている。そして丸いスペースに鏡の筒をおくと…。絵本にはミラーシートが添付されており、鏡に映る不思議絵が簡単に楽しめる。

横尾忠則も独特の色使いで、非常に魅力的なアナモルフォーシスを描いている。賑やかな横尾の魅力とは対極の安野の静かで繊細な美しさがここにある。トリックアートが好きな方に是非見て欲しい。



「魔法使いのＡＢＣ」同様、真ん中に丸めた鏡状のものを置くと、きちんとした絵になるってすごい。（レビューより）



2冊セット　３%引き

3冊セット　５%引き

4冊セット　８％引き



ミラーシート、まほうのふくわらいは未使用です。

経年の汚れが見られますが中はとてもきれいです。



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