①「勝者の組織論」広岡達朗、長島茂雄　文庫化1992年（1989年刊）
②「監督　悪ガキこそ戦力だ」藤田元司、森祇晶　1997年刊

★「勝者の組織論」
文庫化に際して削られてしまいましたが、原書には「第１回日米ベースボール・サミット報告」という副題が付けられていました。

日米の野球関係者がプロアマの垣根を越えて一堂に集結し、メジャー流の指導法やリーグ運営・球団経営を学び、さらには当時社会人野球の選手だった野茂英雄や古田敦也らが参加した技術指導など、「日米ベースボール・サミット」という1988年末から３年間に渡って広岡が開催した画期的なイベントの、初回の熱気をそのまま伝えるような提言集。
数多くの日本人メジャーリーガーが活躍するようになった現在、このサミットがその礎だったのかもしれません。

★「監督　悪ガキこそ戦力だ」
いかにも破天荒な選手の面白エピソードだけを取り上げた本のような副題がついていますが、全くそんなことはなく、指導者とは、組織とは、選手とは…など様々なテーマで名将２人が真摯に語り合います。

むしろ（悪ガキこそ戦力）なんて言っている割には、メジャー行きに関して自らの意思を貫き通した当時の『悪ガキ』の代表格、野茂と伊良部に対しての論調はかなり辛口です。

《画像説明》
①～⑥　外装
カバーの背から表紙にかけて、２冊とも赤色とオレンジ色の部分に退色。本棚の出し入れによる細かいスレ跡あり。「監督」には、よれよれですが帯が付きます。
写真では分かりづらいのですが「勝者の組織論」は天地、小口に変色。
⑦　ダメージ
「勝者の組織論」背表紙に折れ跡。
⑧もくじ紹介「勝者の組織論」（部分）
賭博が厳重に取り締まられることに関しての記述もあります…
⑨～⑪もくじ紹介「監督」
内容のご参考に。

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