幻想的に霧がかかり、層をつくり、金色の晴れ化粧をした蔦と友の歌声が響く夏の日々。



自然で素朴な亜麻色×鳩羽色で迎え、淡く幻想的な霧がかかって層をつくり、風に揺らめくシルエットを曲線的に広げながら金色の晴れ化粧を披露する蔦、若松や松毬、薄がまるで歌を歌うかのように楽し気に舞い踊り、着る者や見る者を心地よくもてなすリサイタルを開催し、夏の日々を盛り上げます。



それがこちらの“ムガシルク”蔦 金糸刺繍夏着物正絹仕付け糸付絹芭蕉でございます。



芭蕉布を絹糸で表現した織物で軽やかな地風が透け感を感じさせる絹芭蕉。味わいのある節が程よくあり、自然で素朴な色地、さらりとして肌に張り付かないしなやかな風合いとシャリ感もまた魅力。



撮影のため一度着付けた“あなたから始まる”真っ新な一品（＊落款抜けあり）。



下にお召になられましたものの透けをカバー、直接、着物への汗などの汚れを付きにくくし、お尻あたりの背縫いの縫い目や布にかかる力を軽減、後姿も美しく見せる居敷当付き。



ミシン製とは一味違う“手縫仕立て”ならではの馴染みの良さ、肌当たりのやわらかい“正絹”の心地よい抱擁も待機。



～ムガシルク～

インド・アッサム地方に生息するヤママユガ科の野蚕の一種から手作業で紡がれた絹織物「ムガシルク」。食べる葉の種類が違うだけで、様々な色や硬さの繭を作り出す蚕、ムガ繭はSomやKatmar treeの葉を食べて育つ蚕によって生み出されています。食べる葉の種類で金色の糸で繭を作るのですが自然の中でとれる繭自体も少ない上、糸はわずかしか取れません。紡がれた糸が自然のままで、ふんわりと柔らかく、艶やか、金色に輝くことからゴールデンシルクとも呼ばれます。



“金色の晴れ化粧をした蔦と友の歌声が響く夏の日々”、お気に入りの夏帯を誘って綴りましょう。





採寸表

身丈 ： 161cm（肩から）

裄　 ： 63.5cm

肩巾 ： 30.5cm

袖巾 ： 33cm

袖丈 ： 53cm

前巾 ： 23.5cm

後巾 ： 28cm

素材 ： 正絹(単衣)

折代 ： 身丈(内揚げ 前8cm・後10cm)　裄(身頃側：2cm・袖側：2.5cm)　袖丈(4cm)



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