近藤史恵さんの『サクリファイスシリーズ』全巻です。

サクリファイスシリーズは、ロードレースを描いた青春小説です。ヨーロッパ遠征では思わぬトラブルも発生し、ミステリー小説としても大変面白い作品です。
自転車の知識もなく興味がなかったのですが、ストーリーに完全に引き込まれました。

◆読む順番◆
サクリファイス
エデン
サヴァイヴ
キアズマ
スティグマータ
上3冊は文庫本、以外は単行本です。

シリーズ第1巻の『サクリファイス』では、プロのロードレースチームに所属する主人公・白石誓がアシストとしてエースをトップに押し上げるための戦いが描かれます。

シリーズ第２巻の『エデン』では、第1巻『サクリファイス』から3年後の時間軸を舞台に、主人公・白石誓がツール・ド・フランスへと挑戦します。
しかし、スポンサー獲得やエースの悪い噂などの懸念もあり…というストーリー。

シリーズ第３巻の『サヴァイヴ』は、シリーズ番外編の短編集です。
協調性ゼロのルーキーとベテランアシストの話、ドーピングや故障の恐怖、レース中の葛藤などを描き出す6編が収録されています。

シリーズ第４巻の『キアズマ』では、主人公が変わり新光大の新入生・岸田正樹となります。
自転車部の部長・村上との接触事故でけがを負わせてしまった正樹は、「俺の代わりに自転車部のメンバーになってくれ」と頼まれ、1年間の条件付きで人数不足の自転車部へ入部。めきめきと頭角を現します。
しかし、正樹には過去のトラウマもあり…というストーリー。

シリーズ第５巻の『スティグマータ』では、主人公はふたたび白石誓（チカ）に戻ります。
３０歳のベテランとなったチカは、かつての敵チームエース・ニコラと共にツール・ド・フランスに挑む！