超希少
春琴抄
　蘆刈　吉野葛　盲目物語
昭和9（1934）年12月　発行
昭和10（1935）年1月　再版発行
創元社（大阪）発行
定価 一圓貮拾餞
507p
サイズ:およそです。
　19✖️12.5✖️2cm

義母が昭和30年頃に購入したものと聞いています。義母はお琴と三味線の先生（プロ）だったので、ことに春琴抄や盲目物語が好きだっだのだと思われます。自分で近所の和菓子屋の包装紙を利用してブックカバー（のようなもの）を作り、愛読していたようです。1956年に亡くなった大検校の宮城道雄を師と仰いでいたようです。
90年近く前に出版された本ですので、古本感は顕著です。特に背表紙側はアレが目立ちます。とにかく古本です！元の所有者の蔵書シールが貼ってあります。
あえて手作りのブックカバーは付けておきます。気に入らなければ捨ててください！
また、ヤケや端々のヨレなどがありますが、読む上では支障になりません。書き込みや大きな破れなどなどはありません。

本全体の状況などについては、添付の写真をよくご覧の上、ご判断ください。くれぐれも90年近く前に出版された古本であることをご理解ください。

PP袋、緩衝材で保護のうえ、匿名発送いたします。

また、この本以外にもCDや村上春樹などの本、主に小説や初版本など、また、食器やレディースのウェアなども出品しておりますので、よろしければ一度、ご覧ください。

（参考）
『春琴抄』（しゅんきんしょう）は、谷崎潤一郎による中編小説。盲目の三味線奏者・春琴に丁稚の佐助が献身的に仕えていく物語の中で、マゾヒズムを超越した本質的な耽美主義を描く。句読点や改行を大胆に省略した独自の文体が特徴。谷崎の代表作の一つで、映像化が多くなされている作品でもある。英訳タイトルは"A Portrait of Shunkin"。
1933年（昭和8年）6月、『中央公論』に発表された。単行本は、「蘆刈」と「顏世」の2作品と共に収録し、同年12月に創元社より刊行された。単行本初版の表紙には黒漆塗りと朱漆塗りの二種類が存在しており、後者は発行部数が極めて少ない珍本である。
谷崎は1923年の関東大震災以降、関西に居を移すが、春琴抄はその10年後くらいの作品である。