バッハ

フーガの技法 BWV1080



指揮:ラインハルト・ゲーベル

ムジカ・アンティクヮ・ケルン (MAK)

1984年録音



バッハ自身は楽器の指定をしていないので、チェンバロ、オルガン、弦楽四重奏、弦楽合奏、管弦楽などいろいろな編成で演奏されていますが、これは弦楽器奏者4人とチェンバロ奏者2人による演奏で、曲により楽器編成の組み合わせを変え、チェンバロをアンサンブルに加えるなど、室内楽的スタイルを前面に出した演奏です。《未完のフーガ》は特にパワフルなエネルギーを感じる演奏となっています。録音後30年以上を経て真価が認められ、2017年刊行の名曲名盤500では第1位に輝いています。通常2枚組になることが多いこの曲ですが、テンポが速いこともあり、1枚に収録されています。



『フーガという作曲技法のことをもっと知りたくなり購入しました。ヴァルヒャーのオルガンによる独奏を１枚、既に持っていましたが、耳が未熟だったからか、最初の主題も思い出せないぐらい、心に残りませんでした。エマールの録音が評判が良くても、ピアノ独奏には魅力を感じませんでした。試聴して迷わずゲーベルとムジカ・アンティカ・ケルンを選びました。典雅です。心の糧になる、この典雅さは、日常生活に秩序と調和を授けてくれます。楽器指定がなくて良かったと思惟するものです。ムジカ・アンティカ・ケルンの演奏をドイツの世界遺産アウグストゥスブルク城の階段ホールで聴きました。柱に大理石を使用してある、豪華で瀟洒な空間での演奏でした。階段の踊り場で演奏します。隣の席の女性が「左がラインハルト・ゲーベル」とそっと教えてくれました。体を前後左右に大きく揺らしながら情熱とともに演奏する彼の姿が印象的でした。ゆっくりしたアダージョやラルゴも好きですが、少し早いテンポでキレの良い、MAKの演奏は、清浄な空気感があり、心を整えてくれる清雅さが優れている点かと思います。』



国内盤【廃盤】帯付き、盤面傷無し 15
開封済みですが新品に近い美品です



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