ワタシのお品書きをよく読んでくれてる方はご存知の通り、ワタシ黒住が、長年に渡り信奉して来た作家さんをお二人あげるとしたら、萩尾望都様と田中芳樹さんです。
因みに熊子さんとは、モトサマ繋がりですが、銀英伝は最初の一巻で放り出してしまったそうで、ヤンとラインハルトの何処が素敵かわからないそうです。

もう、書いても良いと思いますが、田中芳樹さんの作品は、アルスラン戦記第一部が終わった頃が全盛で、その後、急速に下降します。
なんと言うか、酷くお疲れなんだなあ、と推測されました。
其処で現れたのが、原作だけ考えて、細かい描写は新人作家に任せた合作本です。
なかなかうまくいきませんでした。
これはその類の中では、なんとか全盛期の片鱗以上のものとなっております。
(あくまでも黒ずみ目線)
銀英伝と同じく歴史スペースオペラ。
その銀英伝の中で、ハゲスキーが歴史は本当は経済が回すのに、ヤンもラインハルトもそれが判っていない。と言い、ヤンも其れを認めていた所がある、つまり作者自身が、其れを認めた上で、
中世地中海都市国家間の争いをモデルに、ベネチア星の大商人の私生児、うねうね黒髪美少女ベアトリーチェ？(名前忘れた)が敵対する一族、兄弟、果ては父親と血みどろの内部抗争を生き抜き、成り上がっていく、ヒロイン権力闘争ものとなっております。
登場人物がちゃんと田中キャラ立ちしています。
ヤンのような透徹した大人でも、ラインハルトのような、圧倒的なカリスマもない、未熟な熱情ヒロインと、それを虐める阿呆兄弟。特に単にバカではなく、ウルトラバカの兄き二人の惨めで傍迷惑なバカ破滅っぷりはスカッときた覚えがあります。
殆ど覚えてないけど。
外伝が一冊か二冊ぐらいあったけど、無くなりました。此方は田中さんの名が無く、まあ、だからなくなったのだと思います。
言い訳しません。読者って残酷ですよね。ワタシもpixivに7都市物語の続編を投稿してますが、誰一人として面白いと言ってくれません。
何処がいけないのかすら分かりません。
読者って残酷ですよね。

美品をお求めの方は、ご遠慮願います。