一部カバーがなく、表紙にシミなどに傷みがあります。
長期間自宅で保管していたため、経年による日焼け、シワがありますが、通読には影響ありません。

①京都茶道家元殺人事件/山村美紗
キャサリンは、アメリカ元副大統領である父とともに来日。京南大学助教授の浜口と難事件を解決へと導く「名探偵」ぶりを披露する―。茶道・桃山流では悲報が相次いだ。家元の次女・秋子、そして妻の涼子が毒殺された。乱れた女性関係による痴情のもつれか、巨額な利権を巡る身内の反乱か!?　事件を調べるキャサリンたちに第三の殺人が…。

②華麗なる誘拐/西村京太郎
新宿超高層ビル街の喫茶店で若いカップルが殺された。シュガーポットに入れられた毒物による無差別殺人の始まりだった。事件の三日前、蒼き獅子たちと名乗る男から首相公邸にかかってきた怪電話が現実のものとなったのだ。「日本国民一億二千万人を誘拐した。五千億円を支払え」。

③殺意の時刻表/斎藤栄
神奈川県庁に勤める三島昭司は、興栄商事の木下から宝石投資の詐欺にあい、莫大な欠損金を負った。失意の彼に追いうちをかけるように、浪人中の息子が自殺未遂。一方、木下と繋がる金融業者と、その愛人が連続して殺害されると、失踪中の木下も…。やがて、それらの事件は三島家を巻き込んでゆく。

④密室航路/夏樹静子
東京から神戸へ―滑るように太平洋沿岸を航行する豪華フェリー。その特等室で惨事は起きた。会社社長で高知に莫大な資産をもつ萩塚喜一郎が、妻の秀代を締め出した密室で頚部を切って倒れていた。自殺とは断定されたが…！？

⑤日本一周旅号殺人事件
十日間で日本を一周する夢の特別列車「旅号」。その6号車の乗客ばかりが、相次いで不審な死を遂げた。乗り合わせた両親の依頼を受けて、日下刑事がツアーに参加したが、京都、札幌で第三、第四の殺人が!政界の大物につながる陰謀の影を、十津川警部の推理が追いつめる。

⑥ 妻たちのパスポート/山村美紗
愛人との間にできた子どもを殺せば、夫が戻ってくる―。恐ろしい完全犯罪を企む明美。計画は一見成功したかにみえたが…。妻の座をめぐる女たちの殺意を描き出す表題作他。