ディス カスケード 全巻 完結
殺害されたのは二十代の女性。
遺体には手首と足首の拘束痕、右内ももの刺し傷以外目立った外傷は無く、別の場所で殺害後、遺体の発見場所である佳匿山山中へ車で運ばれたと考えられた。
遺体には犯人の指紋や髪の毛、体液などは残っておらず、初動捜査で目ぼしい手掛かりは発見できなかった。
その後、被害者の両親が行方不明者届けを出していたことで、被害者の身元が判明。
被害者は就職活動中だった23歳の女性、古田三輪子。
卒業旅行で関西へ向かい、その後、連絡が取れなくなっていたようだ。
三輪子に恋人は無く、ストーカーに悩まされていたという事も無い。
近しい者の犯行か、それとも無関係な者か。
三坂の印象は、殺し方がこなれ過ぎているというものだった。
その後、怜悧は古巣の火鷹署で同様の事件がなかったか、過去の記録を当たる事にし、三坂は事件の起きた輿野署で捜査記録を調べる事にした。
その日の深夜、12時近く。
三坂は28年前に起きた同じ手口の事件にたどり着いた。
だが、三坂が資料を詳しく読む前に彼の携帯が鳴る。
「はい、三坂」
『駐車場に置いた』
それだけ言うと、通話は切れた。
番号に覚えは無く、メモを取った三坂は輿野署の駐車場へと向かった。
灯りの消えた駐車場、懐中電灯片手に三笠が歩を進めていると、駐車されたパトカーの間に、蓋付きのバケツが置かれているのを発見する。
三坂はバケツに歩み寄り、ハンカチを取り出し蓋の取っ手を掴み開けた。
バケツの中には、切断された左腕と血らしき液体が並々と注がれていた。
遺体には手首と足首の拘束痕、右内ももの刺し傷以外目立った外傷は無く、別の場所で殺害後、遺体の発見場所である佳匿山山中へ車で運ばれたと考えられた。
遺体には犯人の指紋や髪の毛、体液などは残っておらず、初動捜査で目ぼしい手掛かりは発見できなかった。
その後、被害者の両親が行方不明者届けを出していたことで、被害者の身元が判明。
被害者は就職活動中だった23歳の女性、古田三輪子。
卒業旅行で関西へ向かい、その後、連絡が取れなくなっていたようだ。
三輪子に恋人は無く、ストーカーに悩まされていたという事も無い。
近しい者の犯行か、それとも無関係な者か。
三坂の印象は、殺し方がこなれ過ぎているというものだった。
その後、怜悧は古巣の火鷹署で同様の事件がなかったか、過去の記録を当たる事にし、三坂は事件の起きた輿野署で捜査記録を調べる事にした。
その日の深夜、12時近く。
三坂は28年前に起きた同じ手口の事件にたどり着いた。
だが、三坂が資料を詳しく読む前に彼の携帯が鳴る。
「はい、三坂」
『駐車場に置いた』
それだけ言うと、通話は切れた。
番号に覚えは無く、メモを取った三坂は輿野署の駐車場へと向かった。
灯りの消えた駐車場、懐中電灯片手に三笠が歩を進めていると、駐車されたパトカーの間に、蓋付きのバケツが置かれているのを発見する。
三坂はバケツに歩み寄り、ハンカチを取り出し蓋の取っ手を掴み開けた。
バケツの中には、切断された左腕と血らしき液体が並々と注がれていた。
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