①いい話を２時間もたせる本
　　藤井康男 著
　　ＫＫベストセラーズ ワニ文庫
　　1993（平成5）年1月10日 7版発行
　　定価 450円（本体 437円）

②「話す力」の鍛え方
　　永崎一則 著
　　三笠書房 知的生きかた文庫
　　1998（平成10）年3月31日 第11刷発行
　　定価495円＋税

の２冊セット、計932円＋税
です。

①
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話し方を教える本は世に数あれど、
どれも古色蒼然とした教訓話や金言、名言の類ばかり。

どうにも実践の役には立ちそうもない。

そこで、本当におもしろくてタメになる“いい話”のネタを
いっぱい集めてみた。

さらに、そのネタをイヤミなくサラリと話すコツについても伝授しようというわけだ。

この一冊で、いい話を２時間どころか、何時間でももたせられる”名人“になれることウケアイ！！
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　いま、この家のトイレにはいってきたところだが、まことに感心した。なぜこんなことをいうかというと、建物の良し悪しは、その家のトイレをみればわかるというからだ。これは、だれあろう、大正5年に来日して、帝国ホテルなどを設計した近代建築の父、フランク・ロイド・ライト博士のことばである。博士はトイレの造作にことのほかうるさかったらしく、こんな話も残っている。
　それは、博士が天国に召されたときのことである。博士の業績にはとりわけ尊敬の念をもたれていた神は、みずから手を差しのべて握手をすると、こう申された。
「ライト君。君は地上にたくさんの美しい建物をつくったが、私もモノをつくるのは大好きだ。これまでいろいろつくってきたが、ご存知のようにいちばんの傑作は女性であろうと思う。どうかね？」
「おっしゃるとおりです。まことに女性は美しく、あなたの作品の中ではいちばんすばらしい建築だと思います」
　ここまでは良かった。が、ライト博士は天才によくありがちな完全主義者。つい、ひと言くわえてしまったのである。
「ただし、残念ながらひとつだけ欠点があります」
「ン？　それはどういうところかね？」
　万能の神というくらいだから、神様もむろん完全主義者。合点のいかぬ顔でたずねた。そこで、この有名な建築家は、まじめな顔でこう答えたのである。
「トイレと客間が近すぎます」
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20年以上前の本ですがよろしかったら是非！

#フジの仕事術棚