〇兎釻付釜　竹地紋、鉄、敬典作、共箱（木）（写真１．）

〇寸法（釜口幅10.3㎝×上底幅20.0㎝×高さ18.8㎝）

（写真１３．）

〇重量　2.38kg（内訳　蓋：328g、鐶：78g、本体：1.98kg）

〇共栞　作歴の栞（写真１５．上段右図参照）。



（形状・傷・歪みなど）

　お茶時の稽古でついた細かい傷、湯沸かし跡の錆、内側金気止めの漆が解けて来て総じて釜の“ならし”が入ってきた感。下記に気づいた点を列記します。詳細は写真を参照下さい。

〇釜蓋上面に湯あと・蓋上面縁に傷あり（写真３．参照）、釜蓋裏面（写真４．）

〇釜口縁廻りに湯あと（写真６．参照）

〇胴回り（写真７．）。２箇所ほど直径３㎜程度赤錆箇所あり（写真１２．参照）

〇兎釻付（写真８．正面から見て左右鐶付）。鐶に錆箇所（写真９．参照）

〇釜底外側（写真１０．参照）、釜底内側の防錆漆取れ“ならし”が進んでいるようですが、まだまだ漆が残っている箇所あり。底に５か所ほど湯沸かしによる錆があります。（詳しくは写真１１．参照）

〇共箱　蓋（写真１４．参照）に反りあり。共箱口廻りに反りあり（写真１５．下段左右図参照）。経年劣化の板の反りです。





※倉庫の整理で。生前母がお茶事の時使用。（郷里でお茶の先生していました）

※共箱内包装について

　棗釜は薄い茶色の包装紙、その外側を水色の和紙（兎釻付首棗と母書き込み）さらにその外側を黄色の布で包まれています。当初からの包装と思いますので自然体で包みます。

　鐶は釜布より少し薄手の黄色布袋に入っています。

※個人保管をご理解いただける方にお譲りいたします。