ジャック・タチ原案、ジャン=クロード・カリエール作、ピエール・エテックス絵、小柳帝　訳 「LES VACANCES DE MONSIEUR HULOT(邦題)ぼくの伯父さんの休暇」です。原題は直訳すれば、「ユロ氏の休暇」になります。訳者の小柳帝氏が、パリのヴァンヴー蚤の市でその古本を発見して購入、日本に紹介したものです。「ぼくの伯父さんの休暇」は映画になりましたが、この本を読めば、ほぼどのシーンも映画に忠実に再現されていることがわかります。ジャック・タチが映画を作り、それがジャン=クロード・カリエールによって小説になりました。映画が小説になるとは通常とは順序が逆です。しかし、それもフランスの文化が幅広いからだろうと思われます。原案者ジャック・タチも映画のシークエンスが文章になることに不安だったようですが、この本を読んで納得、安心し満足したそうです。フランスのエスプリに満ちた数多くの魅力的なイラスト入りの237ページ、1995年(株)リブロポート初版発行、ハードカバーBOX入り、書物に目立った汚れはありません。