初版は大正7年、この新版は1993年の発行。



1970年台後半、大学受験における一期校・ニ期校が撤廃された頃、幾何学も日本の学習指導要領から大幅に削減されたことをご存知の方は、残念ながら少数派でしょう。（私も知りませんでしたが本書で学びました）



本書の前半は、中学生向けに書かれたものですが、現代の中学数学レベルの遥か先にあります。



ただ、秋山先生のとても丁寧な説明は、追求心旺盛な今の中学生でもゆっくり読めば十分に理解できるものだと思います。



後半は当時の数学教員向けの内容ですが、現代の数学教育に関わる志ある方にこそ読み込んでいただきたいと思います。



本書はとても丁寧に扱っていました。書き込みもありません。末尾のページに所有者（私です）のシャチハタ印があったので消し込んであります。