〈説明文は全て独自で書いております。無断使用はご遠慮下さい。〉
★昭和47年（1972年）第一刷発行。函付き。
★函＝スレ傷汚れ有り。テープ跡、背ヤケ有り。
　本体＝三方に強い経年ヤケ、シミ汚れ有り。
　　　　見開き、見返し、扉ページ、奥付けページ　　　　　
　　　　に押印有り。
　　　　本文ページ内は、汚れのあるページが僅か
　　　　御座います。
★大型本の為、同梱お値引き不可です。

★★製本は確りとしており、本文ページ内はほぼ綺麗な状態で、経年比で良好な状態です。★★

　函絵と、挿絵の可愛らしさがたまらない一冊です。カラー挿絵は勿論ですが、白黒の挿絵も、あたかも色が付いているような気持ちになる絵なのです。

　「お日さまどうしたの」では、悪天候の原因はお日さまが病気になったせい。空には煤だらけの猫の顔が浮かんでいて、声を出さずにニャアと鳴くんです。（この辺が、猫を飼った事のある人しか分からないですよね！）

　キコちゃんは悪い猫を退治しに、勇しく箒を担いで出掛けます。道中、ひよこ達や、雌牛、何故か黒猫まで、お供につきます。

　面白いのは、お日様の容態が絶望視されています、とのニュースの言葉に、黒猫がキコちゃんに、「絶帽子、です。帽子が無くて困ってる」としたり顔て教えるところ。

　くまのプーさんの、フクロを思い出しませんか？ぶち、または草食性のスギカエル、、、。

　お日様の病因は、大気汚染だったんです。ガスや原爆雲で、すっかり具合を悪くした、と言うのです。人間のせいと分かって、落ち込むキコちゃんにお日様は言います。

　人間のせいじゃ無いよ、人間の中に悪魔が入ってそうなったんだよと。当時の公害大気汚染（光化学スモッグ、今の若い方はご存知無いでしょうか？）は酷いものでした。今は、温暖化ですね。

　「コッペパンは」の狐のコンと、人間の女の子ノンちゃんの友情も、心温まるお話です。

　ノンちゃんがホットケーキを焼いてコンをお茶に呼んだり、化けられないコンに、化けられる薬だよとスイスチョコの瓶を渡したり。（見事に化けられるようになります！）

　松谷氏のお話は、幼い者への母の愛が溢れているように感じます。

　長期個人保管の大変古い本です。状態は、上記★書きと、画像よりご判断下さい。

　古い本にご理解のある方との、嬉しいご縁を心よりお待ち致しております。